11万年のうえの1日  洞爺湖有珠山ジオパークの絵本

 

洞爺湖有珠山ジオパーク | 2014

プロジェクト:ジオパークの絵本

企画・製作、文(sesen)、アートワーク(sitka)

 

 

地球上のどんな場所も、その成り立ちをひもとけば、壮大な地球の物語とつながっています。目の前の景色は、ずっと昔からそのままの光景だったわけではなく、大地は長い時間のなかで刻々とその形をかえ、その変わりゆく大地の上で私たちは生きています。

 

たとえば、街のどこかにあるひとつの坂も、ずっと昔から坂だったわけではないかもしれません。いつのときか坂が生まれた時がある。今は遠くにある川が、ゆっくり削ったのかもしれませんし、地面が動いたのかもしれない。どんな場所にも、それぞれの成り立ちがあるわけです。

 

わたしたちは普段あまりそういったことを考えないけれど、自分が今いる場所のありようや成り立ちを知ることは、まず第一に、自然災害から自分自身や街を守ることを考えるうえでとても意義深いことですし、また、地形や景観に注目すると、大地に対するこれまでのひとの働きかけ、ひとと自然の関わりのありようもみえてきます。

 

そういった大地と人との関わり、大地そのもののありようを、地域を指定して、積極的に知り、考え、学ぼうという取り組みに「ジオパーク」というものがあります。(ジオパークについてくわしくは、日本ジオパークネットワークのサイトをご覧ください)

 

この絵本「11万年のうえの1日」は、そんなジオパークのひとつ、洞爺湖有珠山ジオパークの取り組みで企画されました。

絵本は、洞爺湖有珠山地域の代表的な場所を「1日」をかけて旅しながら、それぞれの景色の地質・地形学的成り立ちを、絵をつかってやさしく解説する構成になっています。

 

この本の特徴のひとつは、各ページ、景色の断面図を用いて地面の下、土のなかを伝えていることです。目安となるような深さのスケールもついています。

それぞれの地形がどうしてこういうかたちになったのか、具体的にイメージすることができるよう知恵をしぼりました。

また、農家さんや漁師さんなど、地域のひとびとのいとなみもたいせつに紹介しています。最初のページーー早朝のページーーで目を覚ました人びとや動物たちが、のちの各景色のページであらためて登場するようなしくみにしました。

 

編集は洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会、学術的な監修は、北海道立総合研究機構・地質研究所の広瀬亘先生によるものです。

地域内の教育施設など、さまざまな機会に利用されています。

 

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